<   2010年 03月 ( 4 )   > この月の画像一覧

航空無線通信士 電気通信術 送話 編

送話の試験は、すぐ終わった。

紙に書いてあるアルファベットを五文字ごとに区切ってフォネティック・コードで発音し、発音の明瞭さ、読まなかった文字の有無、間違いの頻度、品位 について審査される。

・・・品位ってなんだ。ちゃんと挨拶したかとか?


まぁいいや。


受験番号順に廊下に呼ばれ、隣の部屋で試験を受ける。・・・受験番号で待ち時間が左右されるということだ。試験の申し込みはお早めに。私は真ん中らへんだった。15分くらいで順番が来た。

教室の入り口から対角線上にある試験官のところに行き、荷物を置いた。白髪のじいさんだ。なかなか目を上げてくれないが、ふと顔を上げた瞬間に、「こんにちは、よろしくお願いします。」と声をかけた。何しろ品位が大事なのだ。返ってきた返事は、


 「えぇ、あぁ。では、始めてください。」


うーん、品位に挨拶はどうでもいいのかもしれない。

机の上には、赤い線で区切られた受話の解答用紙と同じ紙に、大文字のブロック体でアルファベットが並んでいる。用紙を心持ち引き寄せる。


「始めます、本文。 チャーリィ タンゴ ズル ノヴェンヴァ・・・

・・・パぱ ロメオ アルファ リマ・・・・・ぱパ (しまったアクセントが逆だまぁいいや)・・・

・・・キロ シエラ ・・・(あぁなんかレトロな懐中時計で時間計ってら)・・・

・・・ヴィクタ オスカ ジュリエッ ・・・終わり。」


「はい、結構です」

「ありがとうございました。」


なんだかあっけなかったが、こうして私の航空無線通信士の試験は全て終了となった。



さて、振り返ると、2ヶ月弱の突貫工事にしては上出来だったかもしれない。私は、電磁気に関しては高校の物理Ⅱで終わっているレベルで、ほとんど素人だ。インピーダンス、コンデンサのリアクタンス、コイルのリアクタンス、キャパシタンス、インダクタンス、アドミタンス。。。タンスアレルギーになりそうだ。

無線工学ではまず用語の定義を理解することを最優先にした。過去問には、最後の索引のようなページに、出題された問題の種類と名称がずらりと並んでいる。これを、最初から最後までA6の小さなノートに1項目/1ページで書き写した。ノートの各ページは、左上に表題として問題の名称が書かれている。例えば、「RLC直列回路のインピーダンス計算」などだ。

ノートのほとんどのページで、書いてあることの意味はほとんどわからない。つまり、わからないことが、そのノート1冊分ある。これを埋めていく。インターネットと本を参照しながら、あとは父親(水晶振動子が専門の技術者)に聞きながら。飽きたら法規の過去問でもやればいい。このA6ノートに書いてあることがわかるようになったときが、試験に合格する実力がついたときだ。小さければ、実務の際に携行できるかもしれないし。

法規は、過去問の中に同じようなものがたくさんある。例えば、機上DMEや機上タカン と A3E送信機の有効通達距離は前者が314.8kmに対し後者が370.4kmとか。似てるけど違う。あれ、さっき似たようなのがあったな、というのを取っ掛かりに、その違いをしっかりと覚えることで二つの法律が効率よく覚えられる。

英語は、勉強しませんでした。

電気通信術は、練習用のフリーウェアがネット上にあったのでそれできいた。ランダムに表示されるアルファベットをiPhoneで撮影し、暇なときに見ては縦横斜めに読んでいた。

詰め込みだったので、結構大変だった。
合格しているかはまだわからないが、手ごたえはある。
ただ、パイロットになるにはこの1000倍くらい勉強しなきゃいけないのだろう、どんどんいこう。
最後に、参考にしたURLなど置いておきます。


無線工学を基礎から学ぶ ・・・アマチュア無線の過去問から非常に細かい解説をされています!! 助かった。


電気通信術 電話 練習用ソフトウェア ダウンロード  ・・・前述のフォネティック・コード練習用のソフト。


絵ときでわかる無線技術 オーム社 ・・・アンテナからILSまで、無線技術の大まかな知識がざっくり解説されています。わかりやすくてお勧め。


ブログランキングってやつに参加してみました。
にほんブログ村 転職キャリアブログへ
にほんブログ村
[PR]
by atsusuke | 2010-03-05 21:41 | 航空無線通信士

航空無線通信士 電気通信術 受話 編

電気通信術とは、なんだ。


例えば、

 DENKI TSUSHIN JUTU TOWA

というアルファベット列があったら、

 デルタ エコー ノヴェンヴァ キロ インディア

 タンゴ シエラ ユニフォーム シエラ ホテル インディア ノヴェンヴァ

 ジュリエット ユニフォーム タンゴ ユニフォーム

 タンゴ オスカー ウィスキー アルファ

と読む。つまり、アルファベットを無線を介して音声で送受信する際、聞き間違いを防ぐために決められた読み方のルールだ。これをフォネティック・コードという。フォネティック・コードを覚えて、受話、送話の試験を受ける。これが、航空無線通信士の電気通信術の試験だ。

新谷かおるのエリア88という漫画に出てきた、おんぼろスカイホークの爆撃隊がウィスキー・ファミリーだったような。。。でもあれは酒の名前つながりでつけられた名前(シャンペンとかもいた)だったような。。。


まぁいいや。


試験の前、ラウンジのようなところにあるソファーに座っていると、周りでは同じ試験を受けている人たちが集まって話していた。皆、一様に

アルファ!

ホテル!

エクスレイ!

ロメオ!

チャーリィ!

の大合唱である。友達同士で盛大にやっているところもあれば、ニヤニヤしながらひとりで空中を見つめて口を動かしている者もいる。私はもちろん、後者だ。

ちなみに、私は ホテル とか シエラ とかは英語でのアクセント(真ん中が一番強い。)で覚えて、できるだけ正確に発音するようにしている。周りの人たちは、意外と気にしていないようで、全てカタカナで書いて日本人が自然に発音するアクセントになっている。

あとは、ズールとかリマとかはちゃんと「ずーる」 とか 「りま」 ではなく 「Lima」 「zuLu」と、舌の先を上の歯の裏につける「L」の発音にも気をつけている。「B」も、「ブラボー」ではなく、どっちかっていうと「ブァーヴォゥ」みたいにしてる。

びっくりしたのは、「P」だ。

「P」のフォネティックコードは、「パパ」である。日本人としては、「ぱパ」と、ひらがなでかかれたほうにアクセントを置くと思う。ところが、正確には「パぱ」だという。読みづらい。これは、受話の試験の直前に流れたテープの音声(練習・確認用)で判明した。はじめて聞いたとき、教室全体が

 「パぱ!?」

という空気になった。

まずは練習用が流れるのだ。体操のお兄さんみたいな歯切れのよい声で、アルファ!からズール!まで通しで読まれる。アクセントは「ホてル!」「シえラ!」「パぱ!」になっているが、発音自体は完全に日本人だ。あんまりかっこよくない。結構早い。4字/3秒くらい。今はA to Zの順番どおりで流れているが、本番は同じペースで、ぐしゃぐしゃに読まれるという。受話の試験は、そうして聞いたフォネティックコードをアルファベットにして5文字ずつ書き取っていくという試験だ。テープの声も、5文字ごとに一応区切られている。

練習用の音声(練習というからどこかに書き写すのかと思ったが、そうではない。聞いているだけ。)が流れた後、間髪入れずに本番だ。配られた解答用紙に向かってシャーペンを構える。書式はブロック体、筆記体、大文字、小文字のどれでも良い。ただし、誰にでも明らかにわかる字で書くこと、字体は統一することが条件だ。

 ユニフォーム!デルタ!ヤンキー!・!・!・!

始まると同時にブロック体の大文字で書き込んでいく。やっぱり結構早い。リマをロメオと勘違いしそうになる。一瞬ペンが止まるが放送は止まらない。既にシエラが聞こえてきている。なんだっけ。えっとロメオじゃなくてリマだリマシエラー!考えている暇はない。同じことを一定のリズムで繰り返していると、脳が緊張に耐えられなくなるのか一瞬ペンがとまることが何回かあった。が、1、2個前の音声を脳のメモリーに格納しといて、今はマイクと聞こえてきてるなーで5文字が終わり、1.5秒ぐらい間が空くので一気にE、T、Mと書き込む、というように切り抜けて、間違えずに最後まで走りきった。多分。。。

な、なんか、結構疲れたな。。。 送話編に続く

ブログランキングってやつに参加してみました。
にほんブログ村 転職キャリアブログへ
にほんブログ村
[PR]
by atsusuke | 2010-03-04 22:18 | 航空無線通信士

航空無線通信士 英語編

英語は、簡単だった。

TOEICを受けるときに結構鍛えたし、特に早い英語をしっかりききとる訓練をしたので。2回もゆっくり読んでくれるので余裕を持って受けられた。

語尾が消える発音をされて一瞬ドキッとすることもあったが、そういうのは惑わされずに頭の中に絵を描くように英語を聞くことで後からわかるものだ。

だが、どうしてもわからないところがひとつだけ。それはリスニング問題の4番だ。読まれる英語を聞いて、最も適当な紙上の選択肢を選ぶというものだ。

こんなんだった。

「あなたの母親が、パッケージツアーでギリシャに海外旅行に行こうとしています。歴史や文化などについてもっとよく知りたいというのですが、多くを本に頼ることはしたくないそうです。あなたなら、どうアドバイスしますか。」



いや、本で勉強しろよ。。。



まぁまぁ。選択肢を見てみよう。

 1.図書館へ行くことを勧める。
 2.英会話のクラスに参加すればという。
 3.旅行会社に、予約を取るため電話する。
 4.エーゲ海クルーズを勧める。


どれもだめだろ!!


「本はやだ」を聞き取っているかどうかを知りたいのであれば、1.は不正解だろう。
英会話のクラスに。。。ギリシャはギリシャ語だし。
旅行会社に予約して。。。ツアーだから予約することに知識を深める要素はないはず。
エーゲ海。。。





ポセイドン伝説とか?





むしろ母親のわがままを認めずにあえて、厳しく、1.を選べってことか。ごちゃごちゃ行ってないで図書館で勉強しろと、本をあたれと。無線の試験にしてはひねってくるね。


この問題以外はそうでもなかったので、例のごとく退出時間までにやり直し、時間が来たところで立ち上がる。今度は5-6人くらいしか立ち上がらない。なんだか無線、法規、英語とだんだん退出時の行列が短くなっていくぞ。さては皆、ポセイドンで悩んでいるんだな。これはもう個人的な倫理観の違いとしてどっちかを選ぶしかないのだよ。。。


なんつって。リスニングでなんか勘違いしてたのかな。試験の合否より気になるな。


電気通信術編につづく
[PR]
by atsusuke | 2010-03-02 23:28 | 航空無線通信士

航空無線通信士 法規 編

法規のほうが、ちょっと難しかった。

いや、「難しい」という表現は正確ではない。覚えていれば解ける。ただし、細部を正確に。また、勉強してきた文に対し同じ意味でも微妙な「言い換え」があったりすると、これでいいのかな、と思うことが少しあった。過去問と同じ穴埋め問題だが、穴の位置が違ったり。意外と盲点を突かれる。

ただし、多肢選択式なので文脈や他の答えとの関連から類推ができるなど、手掛かりがあるので何とかなりそうだ。問題集を1回ではなく、何回も解いたことで手掛かりに気づくカンが育っていたのかもしれない。いずれにせよ勉強したやつはわかる、してこなかったやつは落ちる。あたりまえだけど。(さっき答え合わせをしてみたら、-15点だった。合格点は70点以上。特にA問題は1問5点なので、ちょっとした勘違いで落とすと結構響く。もちろん落としたところは自分が勘違いしているところだから、覚えなおす。実務に直結する知識だから、試験で落としたところの復習は必須だ。)

英検や、今回の航空通などどんな試験でもそうだが、私の勉強方法はシンプルだ。

まず、試験の80%くらいを網羅しているだろうという分量を持った問題集を買う。そして、「その問題集であれば絶対にどの問題でも解ける」という状態になるまでその問題集をやり続ける。そうすると、あたりまえだがその一冊分は確実に前進するので、実際のテストでも8割はいく。という算段だ。TOEICはちょっと違うのだが。


法規も退出可能時間の大分前に終わった。

昼飯を適当に済ませてビルの中庭みたいなところを見下ろせる休憩所(誰もいなかったけど、立ち入り禁止ってことはないよな。。)でボーっとしていた。下のテーブルや椅子に座っている人の大半が何か青い表紙をした本を開いて周りの連中としきりに何か話している。今回の受験生のようだ。ほんとにたくさんいるんだな。

次は英語だ。試験開始20分前だが、そろそろ教室に移動するか。

英語編につづく
[PR]
by atsusuke | 2010-03-01 10:38 | 航空無線通信士