航空無線通信士 電気通信術 送話 編

送話の試験は、すぐ終わった。

紙に書いてあるアルファベットを五文字ごとに区切ってフォネティック・コードで発音し、発音の明瞭さ、読まなかった文字の有無、間違いの頻度、品位 について審査される。

・・・品位ってなんだ。ちゃんと挨拶したかとか?


まぁいいや。


受験番号順に廊下に呼ばれ、隣の部屋で試験を受ける。・・・受験番号で待ち時間が左右されるということだ。試験の申し込みはお早めに。私は真ん中らへんだった。15分くらいで順番が来た。

教室の入り口から対角線上にある試験官のところに行き、荷物を置いた。白髪のじいさんだ。なかなか目を上げてくれないが、ふと顔を上げた瞬間に、「こんにちは、よろしくお願いします。」と声をかけた。何しろ品位が大事なのだ。返ってきた返事は、


 「えぇ、あぁ。では、始めてください。」


うーん、品位に挨拶はどうでもいいのかもしれない。

机の上には、赤い線で区切られた受話の解答用紙と同じ紙に、大文字のブロック体でアルファベットが並んでいる。用紙を心持ち引き寄せる。


「始めます、本文。 チャーリィ タンゴ ズル ノヴェンヴァ・・・

・・・パぱ ロメオ アルファ リマ・・・・・ぱパ (しまったアクセントが逆だまぁいいや)・・・

・・・キロ シエラ ・・・(あぁなんかレトロな懐中時計で時間計ってら)・・・

・・・ヴィクタ オスカ ジュリエッ ・・・終わり。」


「はい、結構です」

「ありがとうございました。」


なんだかあっけなかったが、こうして私の航空無線通信士の試験は全て終了となった。



さて、振り返ると、2ヶ月弱の突貫工事にしては上出来だったかもしれない。私は、電磁気に関しては高校の物理Ⅱで終わっているレベルで、ほとんど素人だ。インピーダンス、コンデンサのリアクタンス、コイルのリアクタンス、キャパシタンス、インダクタンス、アドミタンス。。。タンスアレルギーになりそうだ。

無線工学ではまず用語の定義を理解することを最優先にした。過去問には、最後の索引のようなページに、出題された問題の種類と名称がずらりと並んでいる。これを、最初から最後までA6の小さなノートに1項目/1ページで書き写した。ノートの各ページは、左上に表題として問題の名称が書かれている。例えば、「RLC直列回路のインピーダンス計算」などだ。

ノートのほとんどのページで、書いてあることの意味はほとんどわからない。つまり、わからないことが、そのノート1冊分ある。これを埋めていく。インターネットと本を参照しながら、あとは父親(水晶振動子が専門の技術者)に聞きながら。飽きたら法規の過去問でもやればいい。このA6ノートに書いてあることがわかるようになったときが、試験に合格する実力がついたときだ。小さければ、実務の際に携行できるかもしれないし。

法規は、過去問の中に同じようなものがたくさんある。例えば、機上DMEや機上タカン と A3E送信機の有効通達距離は前者が314.8kmに対し後者が370.4kmとか。似てるけど違う。あれ、さっき似たようなのがあったな、というのを取っ掛かりに、その違いをしっかりと覚えることで二つの法律が効率よく覚えられる。

英語は、勉強しませんでした。

電気通信術は、練習用のフリーウェアがネット上にあったのでそれできいた。ランダムに表示されるアルファベットをiPhoneで撮影し、暇なときに見ては縦横斜めに読んでいた。

詰め込みだったので、結構大変だった。
合格しているかはまだわからないが、手ごたえはある。
ただ、パイロットになるにはこの1000倍くらい勉強しなきゃいけないのだろう、どんどんいこう。
最後に、参考にしたURLなど置いておきます。


無線工学を基礎から学ぶ ・・・アマチュア無線の過去問から非常に細かい解説をされています!! 助かった。


電気通信術 電話 練習用ソフトウェア ダウンロード  ・・・前述のフォネティック・コード練習用のソフト。


絵ときでわかる無線技術 オーム社 ・・・アンテナからILSまで、無線技術の大まかな知識がざっくり解説されています。わかりやすくてお勧め。


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by atsusuke | 2010-03-05 21:41 | 航空無線通信士


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