航空無線通信士 電気通信術 受話 編

電気通信術とは、なんだ。


例えば、

 DENKI TSUSHIN JUTU TOWA

というアルファベット列があったら、

 デルタ エコー ノヴェンヴァ キロ インディア

 タンゴ シエラ ユニフォーム シエラ ホテル インディア ノヴェンヴァ

 ジュリエット ユニフォーム タンゴ ユニフォーム

 タンゴ オスカー ウィスキー アルファ

と読む。つまり、アルファベットを無線を介して音声で送受信する際、聞き間違いを防ぐために決められた読み方のルールだ。これをフォネティック・コードという。フォネティック・コードを覚えて、受話、送話の試験を受ける。これが、航空無線通信士の電気通信術の試験だ。

新谷かおるのエリア88という漫画に出てきた、おんぼろスカイホークの爆撃隊がウィスキー・ファミリーだったような。。。でもあれは酒の名前つながりでつけられた名前(シャンペンとかもいた)だったような。。。


まぁいいや。


試験の前、ラウンジのようなところにあるソファーに座っていると、周りでは同じ試験を受けている人たちが集まって話していた。皆、一様に

アルファ!

ホテル!

エクスレイ!

ロメオ!

チャーリィ!

の大合唱である。友達同士で盛大にやっているところもあれば、ニヤニヤしながらひとりで空中を見つめて口を動かしている者もいる。私はもちろん、後者だ。

ちなみに、私は ホテル とか シエラ とかは英語でのアクセント(真ん中が一番強い。)で覚えて、できるだけ正確に発音するようにしている。周りの人たちは、意外と気にしていないようで、全てカタカナで書いて日本人が自然に発音するアクセントになっている。

あとは、ズールとかリマとかはちゃんと「ずーる」 とか 「りま」 ではなく 「Lima」 「zuLu」と、舌の先を上の歯の裏につける「L」の発音にも気をつけている。「B」も、「ブラボー」ではなく、どっちかっていうと「ブァーヴォゥ」みたいにしてる。

びっくりしたのは、「P」だ。

「P」のフォネティックコードは、「パパ」である。日本人としては、「ぱパ」と、ひらがなでかかれたほうにアクセントを置くと思う。ところが、正確には「パぱ」だという。読みづらい。これは、受話の試験の直前に流れたテープの音声(練習・確認用)で判明した。はじめて聞いたとき、教室全体が

 「パぱ!?」

という空気になった。

まずは練習用が流れるのだ。体操のお兄さんみたいな歯切れのよい声で、アルファ!からズール!まで通しで読まれる。アクセントは「ホてル!」「シえラ!」「パぱ!」になっているが、発音自体は完全に日本人だ。あんまりかっこよくない。結構早い。4字/3秒くらい。今はA to Zの順番どおりで流れているが、本番は同じペースで、ぐしゃぐしゃに読まれるという。受話の試験は、そうして聞いたフォネティックコードをアルファベットにして5文字ずつ書き取っていくという試験だ。テープの声も、5文字ごとに一応区切られている。

練習用の音声(練習というからどこかに書き写すのかと思ったが、そうではない。聞いているだけ。)が流れた後、間髪入れずに本番だ。配られた解答用紙に向かってシャーペンを構える。書式はブロック体、筆記体、大文字、小文字のどれでも良い。ただし、誰にでも明らかにわかる字で書くこと、字体は統一することが条件だ。

 ユニフォーム!デルタ!ヤンキー!・!・!・!

始まると同時にブロック体の大文字で書き込んでいく。やっぱり結構早い。リマをロメオと勘違いしそうになる。一瞬ペンが止まるが放送は止まらない。既にシエラが聞こえてきている。なんだっけ。えっとロメオじゃなくてリマだリマシエラー!考えている暇はない。同じことを一定のリズムで繰り返していると、脳が緊張に耐えられなくなるのか一瞬ペンがとまることが何回かあった。が、1、2個前の音声を脳のメモリーに格納しといて、今はマイクと聞こえてきてるなーで5文字が終わり、1.5秒ぐらい間が空くので一気にE、T、Mと書き込む、というように切り抜けて、間違えずに最後まで走りきった。多分。。。

な、なんか、結構疲れたな。。。 送話編に続く

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by atsusuke | 2010-03-04 22:18 | 航空無線通信士


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